湘南ビジョン研究所とは


NPO法人湘南ビジョン研究所設立趣旨書

湘南地域(※)は、海や緑の豊かな自然と文化に恵まれた魅力的な地域です。加えて多彩な産業や高度な研究・教育機関が立地し、住民生活に必要な都市基盤と充実した生活空間が整備され、人口約100万人を有する活力ある地域としてこれまで発展してきました。

しかし一方で、河川や海岸の環境問題、地震・津波・ゲリラ豪雨などの自然災害対策、地域経済の停滞、少子高齢化の進行、地域コミュニティ機能の低下、財政問題など様々な課題があるのが現状です。これらの課題は湘南地域全体で複雑に関連している部分が多く、各市町の行政のみで短期的に解決することは困難であり、このままでは湘南地域の持続可能な発展は望めません。

そのような状況の中、長期的な湘南地域のまちづくりビジョンを掲げ、地域住民、NPO、企業、行政が連携して積極的に地域課題を解決していくことが求められています。

そこで私たちは、湘南地域の住民を中心に、平成23年5月に任意団体「湘南ビジョン研究会」を立ち上げ、湘南地域の活性化に関するまちづくりビジョン「湘南都市構想2022」を策定しました。また、各種フォーラムなどのイベント開催、フリーペーパー発行などの情報発信を通して、湘南地域で活動している各種市民団体や行政との連携を進めてきました。

この「湘南都市構想2022」では、特に「海」に着目し、きれいで安全でさらに活力ある湘南の海を実現するため、FEE(Foundation for Environmental Education:国際環境基金)による海岸の国際環境基準「ブルーフラッグ」の認証取得と、国内における「ブルーフラッグ」の普及促進を目標の一つに掲げ、これまで海岸清掃活動や各種イベントなどを実施してきました。これらの事業も一定の成果を収め、市民団体や行政などとの連携が進んでいるところです。

今後は、これまでの事業を継続・拡大させながら、市民団体や行政との連携をさらに深め、湘南地域全体としての取り組みに広げていきます。その際、より多くの地域住民、NPO、企業、行政等に参画してもらえるように、社会的にも認められた公的な組織となることが最良の策であると考えました。

そこで、この度、特定非営利活動法人格を取得し、名称も「湘南ビジョン研究所」に改名し、特定非営利活動法人「湘南ビジョン研究所」を設立することとしました。これによって、「湘南ビジョン研究所」は、湘南地域の課題解決と持続可能な発展に向けた事業を継続的・発展的に実施できる体制となります。

将来的には、「湘南ビジョン研究所」を湘南地域の活性化に向けた調査研究・コンサルティング機能を担う「政策シンクタンク」に発展させ、湘南地域のまちづくりを担う多様な市民団体が集まる「まちづくりプラットフォーム」を形成し、湘南地域の持続可能な発展に大きく寄与することをめざします。さらには、これを一つのモデルとして成功させ、その成果を他の地域に広めていくことにより、我が国の海岸を有する多くの地域等の発展に広く貢献していきたいと考えています。

※「湘南ビジョン研究所」が定義する湘南地域:
葉山町、逗子市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、平塚市、大磯町、二宮町