昨年鎌倉で行われた、BLUE FLAG Japan サミットの
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湘南VISION大学に参加して、ブルーフラッグ取得を一緒にめざそう!

海辺の国際環境認証「ブルーフラッグ」とは、デンマークに本部がある国際NGO FEE(国際環境教育基金)による世界で最も歴史ある国際認証制度です。33項目の認証基準を満たしたビーチ・マリーナ等にフラッグを掲げることができます。2020年4月、江の島海水浴場協同組合は片瀬西浜・鵠沼海水浴場でのブルーフラッグ取得をめざすことを表明。NPO法人湘南ビジョン研究所(湘南VSION大学)は、ブルーフラッグ取得に向けて、江の島海水浴場協同組合と協力して主に4つの活動を実施していきます。

なぜブルーフラッグ取得を目指すのか?

湘南地域の海岸では、神奈川県と相模湾沿い13市町が出資して運営するかながわ海岸美化財団が海岸清掃を実施しています。また、年間延べ約15万人のボランティアに夜自主的なビーチクリーンも行われています。
しかし、海水浴客や観光客によるBBQや地引き網後のごみ放置、花火大会後のごみ問題は特に深刻で、この十数年間、海岸ごみの総量は減っていないのが現状です。
では、どうすれば海岸ごみはなくすことができるのでしょうか。もちろん原因は複雑で、解決策は一つではありませんが、当研究所では一つの答えにたどり着きました。それは「海岸ごみは、ビーチだけでなく発生源の河川や街を含めた地域全体で、自治体・企業・市民が連携して取り組まない限り解決できない」と言うことでした。
この問題意識を持つようになった2011年、ブルーフラッグ制度が日本にもあることを初めて知り、FEEの日本支部であるFEE Japanを訪問しました。その結果ブルーフラッグの認証を受けるには、水質調査をはじめ、ごみの分別、生態系の保護、環境教育、バリアフリーの整備、環境マネジメント計画の策定などが必要であることが分かり、これは、まさに当研究所が目指していた地域全体で取り組むべき海の環境活動そのものでした。ブルーフラッグを目指すことによって、各種関係者が協力する体制が生まれ、ビーチの持続可能な発展が期待されると考えました。

アジア初のブルーフラッグ認証取得

そこで、当研究所は、「湘南海岸からアジア初のブルーフラッグ取得をめざす」とNPOでは全国で初めて宣言し、湘南地域の9市町の首長にブルーフラッグ取得推進を提言。最終的には鎌倉市長がブルーフラッグの趣旨に賛同し、「由比ヶ浜海水浴場」でブルーフラッグ取得を目指すことを記者会見で公表しました。
その後、由比が浜茶亭組合長をはじめ様々な関係者のご尽力により、ブルーフラッグ取得に向けた活動を進めていきました。
2016年4月、コペンハーゲンで開かれたFEEの国際審査会に置いて、神奈川県鎌倉市「由比ヶ浜海水浴場」と福井県高浜町「若狭和田海水浴場」がアジア初のブルーフラッグに認証されました。
さらに、2019年4月、千葉県山武市「本須賀海水浴場」と兵庫県神戸市「須磨海水浴場」が認証され、国内において4ヶ所のブルーフラッグビーチが誕生。日本でもブルーフラッグの認知度が向上し注目され始めました。

ブルーフラッグ認証基準

1. 水質

「次世代の子どもたちへキレイな海を」

ブルーフラッグを取得するために最も重要な基準の一つは水質です。今夏、西浜では7月〜8月中にライフセーバーにご協力いただき20回の水質調査を実施し、分析結果をFEEに報告します。また、湘南VISION大学主催で、毎週末の土曜日・日曜日、計18回のビーチクリーンを実施し、海岸ゴミがないビーチを目指します。

2. バリアフリー

「すべての人が楽しめる海に」

ブルーフラッグを取得するためには、ビーチのバリアフリー化が必須です。水陸両用車椅子の導入、海岸へ降りるスロープの整備、ビーチマットの整備、障がい者用トイレの設置、多言語表記の看板の設置など、ユニバーサルデザイン化に取り組んでいきます。今夏は海の家が建設されないため、整備向けた調査を実施します。

3. 安心・安全

「誰もが安全・安心に利用できる海へ」

ブルーフラッグは、「世界のビーȁ共通の安心のしるし」と言われています。法令遵守はもちろんのこと、ライフセーバーの適正な配置、救護室の整備、救護用具、応急処置道具の配備など、さらに高い水準で安心・安全を守ることが求められています。今夏は、「安全性リスク評価」を実施するための準備を行います。

4. 環境教育

「海を学び、海を守る人を育てる」

ブルーフラッグを取得するためには、ビーチのある地域で、①環境問題、②ブルーフラッグに関する課題、③経済と環境に関する持続可能性の実現に向けた課題をテーマにした環境教育を5種類以上実施いなければなりません。今夏は、湘南VISION大学主催で、5講座の授業の開催します。どなたでも参加できます。